114F39
臨床 皮膚科
40歳の男性。両下腿の皮膚のただれを主訴に来院した。職場で作業中に有機溶剤の入ったドラム缶が転倒し、下半身の広い範囲にクレゾールがかかった。そのまま作業を続けたが、着替え時に下肢の皮膚が赤くただれているのに気付いて受診した。診察時、事故から4時間が経過していた。両側下腿が全体に発赤、右下腿外側に面積約20cm2ほどのびらんがみられる。
患部のドレッシングを行った後、次に行うべき対応として正しいのはどれか。
a これ以上の処置は不要である。
b 翌日皮膚科を受診することを患者に勧める。
c 疼痛時に服用するようNSAIDを処方し帰宅させる。
d 臓器障害の全身管理が可能な医療施設に緊急に転院させる。
e 抗菌薬を処方して、悪化すれば再度受診するように伝える。

  • a: 1%
  • b: 25%
  • c: 1%
  • d: 69%
  • e: 4%
  • 正解:d
ベストなるほど
さん2020/02/09 19:40:15
クレゾールが身体に及ぼす影響を教えてください。
国試マイスタさん2020/02/10 16:42:51
正解:d
診断:科学熱傷、クレゾール中毒の疑い

クレゾール暴露の場合、科学熱傷のみならず、クレゾール中毒の対応が必要となります。
本問では、下半身の広範囲暴露ということもあり、肝障害をはじめとした精査のため、全身管理が可能な施設への転院が望まれます。

よって、正解はdと考えます。
その他の質問
匿名希望さん2020/02/11 11:38:11
dが正当ならば、この患者は緊急対応する必要があるかもしれないので、他の選択肢は禁忌になるのでしょうか??
ネットにaは禁忌になるが、他はならないと書いてありました。
minkoreさん2020/02/12 16:42:00
悩ましい問題ですよね。

試験のお話になりますが、
これまで医師国家試験において、一つの問題内で複数の選択肢が禁忌となったことはありません。
だからといって今年もならないとは限りませんが、さすがに4つが禁忌になるとは考えにくいでしょう。

aにしても禁忌とまではなりにくいと思います。
過去問で似たような禁忌肢があったのをご存知かもしれませんが、あれは「再受診は不要」とまで言い切ってしまっているものです。
今回の選択肢は今後の指示まで含むとは考えにくいですから、禁忌にはしにくいと思います。

いかがでしょうか。