114D61
各論 臨床 耳鼻科 割れ問
60歳の男性。右耳下部腫瘤を主訴に来院した。 1か月前、洗顔時に気付いたが痛みはなくそのままにしていたという。右耳下腺後下部に軟らかい腫瘤を触れる。穿刺吸引細胞診で嚢胞性背景に胞体が好酸性の上皮細胞集塊を認める。頸部MRI(別冊 No. 27) を別に示す。99MTcO4-唾液腺シンチグラフィで病変部に集積を認める。
診断はどれか。
a 耳下腺癌
b 頸部血管腫
c Warthin 腫瘍
d IgG4 関連疾患
e 耳下腺多形腺腫

  • a: 5%
  • b: 1%
  • c: 34%
  • d: 11%
  • e: 49%
  • 正解:c
ベストなるほど
さん2020/02/09 14:13:19
どのように考えればよいのか教えてください。
国試マイスタさん2020/02/10 01:29:59
テクネシウムシンチグラフィで陽性から腺リンパ腫を選ぶ。

テクネシウムシンチグラフィでは正常唾液腺組織には集積するが腫瘍の部位は良性、悪性ともに欠損像となる。ただし腺リンパ腫Warthin腫瘍、酸好腺腫(oxyphilic adenoma)では強い集積を示すのが特徴。

このため
cWarthin腫瘍
を選ぶ。

呈示されたMRIでは内部不均一な腫瘍病変を認めるが、辺縁が一部不整のため耳下腺癌も鑑別されるが、痛み、顔面神経麻痺、急速な増大などの随伴症状はなく上述のテクネシウム集積陽性像から耳下腺癌は除外する。
b,d,e テクネシウム集積所見から除外。